露出狂と化した「裸の王様」

「裸の王様」と「インチキな仕立て屋」と騙される愚か者と、それにあらがう「正直な子ども」の物語。
※この記事は、旧ブログの記事露出狂と化した「裸の王様」(2013年6月29日)の再掲です。

アンデルセンの童話『裸の王様』
新しい服が大好きな王様の元に、二人組の詐欺師が布織職人という触れ込みでやって来る。彼らは何と、馬鹿や自分にふさわしくない仕事をしている者には見えない不思議な布地を織る事が出来るという。王様は大喜びで注文する。仕事場に出来栄えを見に行った時、目の前にあるはずの布地が王様の目には見えない。王様はうろたえるが、家来たちの手前、本当の事は言えず、見えもしない布地を褒めるしかない。家来は家来で、自分には見えないもののそうとは言い出せず、同じように衣装を褒める。王様は見えもしない衣装を身にまといパレードに臨む。見物人も馬鹿と思われてはいけないと同じように衣装を誉めそやすが、その中の小さな子供の一人が、「王様は裸だよ!」と叫んだ。ついに皆が「王様は裸だ」と叫ぶなか、王様一行はただただパレードを続けるのだった。


安倍晋三の本質がむき出しになったロンドン講演
私は、これまで、安倍晋三を「裸の王様」に例えてきました。

単なるグローバリスト、単なる新自由主義者、単なる構造改革推進論者、つまりは単なる売国奴にすぎないこの男を、日本の救世主であるかのようにもちあげてきた「インチキな仕立て屋」たちの存在があったからです。

しかし、この「裸の王様」は、今や、自分が裸である(=グローバリストである)ことを何ら隠し立てすることなく、堂々と晒して悦にひたり始めています。しかも、パンツまで脱いで、自分の陰部をこれ見よがしにさらけ出して、うれしそうにしています。

安倍晋三が、イギリスの金融の中心、ロンドンのシティで行った講演に耳を傾けてみましょう。

「ではいかにして、成長を図るのか。国を開くこと、日本の市場を、オープンにすることです。これは、政治家となって以来、私の中に流れる一貫した哲学でした。7年前に総理となったとき、私は、日本とASEANのEPAを締結するよう、交渉を急がせました。今回、再び総理となって最初の課題が、米国を中心とするTPP、そしてEUとのEPAに、果たして乗り出すべきか否かでした。TPPへの反対は、自民党を支持した皆さんにもありました。私は、全力で、説得しました。そのうえで、交渉参加に断を下しました。
私が追い求める日本とは、世界に対してどこまでも、広々と、オープンにつながる日本です。」

「世界から、ヒト、モノ、カネを呼び込んで、それを成長の糧としてまた大きくなる。そんな日本をつくる闘いが、私の取り組む闘いです。」

「私の成長戦略は、官僚たちに書かせた、ただのエッセイではあり得ません。私がアンダーライトし、実行するものです。」

「そして選挙が終わったらどうするか。私はこれからの3年を、集中的な改革の期間と位置付け、持てる政治力を、投入します。固い、岩盤のような日本の規制を、私自身をドリルの刃(やいば)として、突き破ろうと思っています。」



「インチキな仕立て屋」水島総による嘘
チャンネル桜の水島総は言ってきました。

「安倍さんは、アメリカから脅されて、自分の意に反して、いやいやTPP交渉に参加したのだ。」

真っ赤な嘘でした。安倍晋三自身が、政治家になって以来の「私の中に流れる一貫した哲学」としてグローバル化を推進してきた、その延長としてTPP交渉に参加したのだとはっきり自分の口で述べています。

水島総は「TPP絶対反対、安倍政権絶対支持」などと妄言を垂れ流してきましたが、参院選後は、ドリルの刃と化してでも構造改革を推進すると豪語しているこのグローバリストの政治家を支持しながら、どうやってTPPや道州制といった国家破壊をまぬがれることができると言うのでしょうか。

参照記事: 批判的に聞く(5) 分析編:「現場に立つ者」とは誰か
「インチキな仕立て屋」三橋貴明による嘘
三橋貴明は言ってきました。

「竹中平蔵や官僚のような構造改革主義の売国奴と、安倍さんは戦っている」


真っ赤な嘘でした。安倍晋三自身が、「私の成長戦略は、官僚たちに書かせた、ただのエッセイではあり得ません。私がアンダーライトし、実行するものです。」と述べて、構造改革の主犯者は自分自身であることをはっきりと白状しています。ちなみに三橋貴明は、『売国奴に告ぐ』という左の本の共著者です。「『改革』で日本を滅ぼす者たちの正体を暴く」と、帯に書いてありますが、どうして「改革」で日本を滅ぼそうとしている主犯者である安倍晋三のような「売国奴」への支持をいまだに呼びかけているのでしょうか?

参照記事: 三橋貴明はいつ詰むか(9)三橋貴明はいつ詰むか(10)三橋貴明はいつ詰むか(11)
「インチキな仕立て屋」西田昌司による嘘
西田昌司は、最近の動画でも、構造改革の主犯が竹中平蔵であるかのように嘘をついています。
「TPPはしゃあない」と講演で述べたというこのインチキ保守政治家は、「安倍総理の新自由主義思想は治る可能性はありますか」という質問者の質問には答えず、安倍政権の新自由主義的政策が今後もたらすであろう悲惨な国内産業の空洞化について語りながら、いまだに安倍政権への支持を呼びかけています。

参照記事:インチキな二人の仕立て屋の大いなる自己矛盾
「裸の王様」安倍晋三自身による嘘
嘘つきなのは「インチキな仕立て屋」だけではありません。安倍晋三自身が大ボラふきです。

「TPPへの反対は、自民党を支持した皆さんにもありました。私は、全力で、説得しました。そのうえで、交渉参加に断を下しました。」


「聖域なき関税撤廃を条件とするかぎりTPP交渉には参加しない」という欺瞞的な公約や、「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」といった嘘っぱちな選挙ポスターを掲げ、200人の候補者がTPP反対を唱えて衆院選を戦いながら、しかも、TPPに積極的な姿勢が報じられれば「マスコミによるミスリードです」ととぼけ、選挙後には「TPPに関する6条件のうちの5条件は公約ではない」と厚顔無恥にも言ってのけた人間が、いつ、国民を「全力で説得」したというのでしょうか。

参照記事: 【国賊三部作1】国賊安倍晋三: 愛国者の仮面をかぶった新自由主義者
「正直な子ども」となって真実を語れ、国を守れ。
しかし、この「裸の王様」が、あたかもりっぱな衣装を着ているかのように(=売国奴が愛国者であるかのように)見せかけようと、あれこれ手を尽くしてきた「インチキな仕立て屋」たちの努力も、今ではすっかり水の泡です。

自信過剰な「裸の王様」は、自分の裸体(グローバリストとしての正体)にうっとりと見とれ、それを世界の人々に晒したくて晒したくてたまらない露出狂と化してしまったからです。

あるいは、参院選の勝利を確信し、もはや愛国者のふりをする必要がなくなったのかもしれません。

安倍晋三は、単なるグローバリスト、単なる新自由主義者、単なる構造改革推進論者、つまりは単なる売国奴です。

「裸の王様」自身が、自分が裸である事をはっきりと認めたのですから、今や、すべての国民が「王様は裸だ」と叫ぶ「正直な子ども」になって、国を守らなくてはなりません。

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