右や左の彼方にある本当の日本
自由主義も社会主義も日本を壊す。
※この記事は、旧ブログの記事「どうして冷戦的二極構造は日本に有効でないか(2013年3月25日)」を再掲したものです。
「ウヨク」や「サヨク」といった、冷戦的な二元論では、日本を守ることはできないと、これまで、繰り返し述べてきました。
今日は、このことを別の視点から、簡単な図式を通して、説明してみたいと思います。
社会主義が発生した世界史的な背景はまた別の機会に述べたいと思いますが、まず簡単な歴史的事実として理解していただきたいのは、「自由主義」とか「社会主義」というイデオロギーの対立は、外国で起きたものであり、元来は私たち日本人にとって関係のない争いごとであったということです。
そして日本は、原始共産主義と呼んでもいいぐらい、もともと平等な社会であったということです。下の記事で引用したマシュー・ペリーによる当時の日本についての記述を読めば、日本が江戸末期に既に平等な社会を手に入れていたことがお解りいただけると思います。(もちろん観念的な意味で平等であったわけではありませんが。)
自殺・消費税・アメリカ国債・対米従属 (2)
そのような独特な社会を構成していた日本にとって「自由主義VS社会主義」という外国で生じたイデオロギーの対立は蚊帳の外の話であったはずであり、いずれのイデオロギーについたとしても、もともとの日本社会の姿を歪めてしまうことになったことでしょう。

しかし、戦後日本人は誤認しました。アメリカとソ連を筆頭とする東西の争いの間に挟まれて、自らがあたかも、自由主義と社会主義の間に立たされていると誤解した。
そして「社会主義」は悪であり、「自由主義」こそが善であると刷り込まれた結果、アメリカに傾斜していきました。

このようにして「自由主義」を「保守」と誤解してそれに傾斜していけば、もともとの日本の、家族のような平等な社会や国柄が崩れていったとしても当然のことです。
冷戦終結以降の、グローバル化の進展と新自由主義的な構造改革が繰り返された結果、一億総中流の名を誇った日本のぶあつい中間層は破壊されてしまいました。中間層の破壊によって、内需はしぼみ、デフレもひどくなりました。
その流れが、安倍新自由主義政権の下で一層加速化していきます。
従って「ウヨク」や「サヨク」といった善悪二元論では、日本の国柄を守っていくことはできません。
外国のイデオロギーで国を守ることはできません。
日本の国柄を守るためには、「ウヨク」や「サヨク」といった鋳型にはめられることのない、日本の固有のあり方から出発した、独自の社会思想、そして政治思想が必要なのだと思います。
いまだに新自由主義的な政治家や政党を「保守」と誤認しやすい理由には上のようなカラクリが隠されています。
「ウヨク」や「サヨク」といった、冷戦的な二元論では、日本を守ることはできないと、これまで、繰り返し述べてきました。
今日は、このことを別の視点から、簡単な図式を通して、説明してみたいと思います。
社会主義が発生した世界史的な背景はまた別の機会に述べたいと思いますが、まず簡単な歴史的事実として理解していただきたいのは、「自由主義」とか「社会主義」というイデオロギーの対立は、外国で起きたものであり、元来は私たち日本人にとって関係のない争いごとであったということです。
そして日本は、原始共産主義と呼んでもいいぐらい、もともと平等な社会であったということです。下の記事で引用したマシュー・ペリーによる当時の日本についての記述を読めば、日本が江戸末期に既に平等な社会を手に入れていたことがお解りいただけると思います。(もちろん観念的な意味で平等であったわけではありませんが。)
自殺・消費税・アメリカ国債・対米従属 (2)
そのような独特な社会を構成していた日本にとって「自由主義VS社会主義」という外国で生じたイデオロギーの対立は蚊帳の外の話であったはずであり、いずれのイデオロギーについたとしても、もともとの日本社会の姿を歪めてしまうことになったことでしょう。

しかし、戦後日本人は誤認しました。アメリカとソ連を筆頭とする東西の争いの間に挟まれて、自らがあたかも、自由主義と社会主義の間に立たされていると誤解した。
そして「社会主義」は悪であり、「自由主義」こそが善であると刷り込まれた結果、アメリカに傾斜していきました。

このようにして「自由主義」を「保守」と誤解してそれに傾斜していけば、もともとの日本の、家族のような平等な社会や国柄が崩れていったとしても当然のことです。
冷戦終結以降の、グローバル化の進展と新自由主義的な構造改革が繰り返された結果、一億総中流の名を誇った日本のぶあつい中間層は破壊されてしまいました。中間層の破壊によって、内需はしぼみ、デフレもひどくなりました。
その流れが、安倍新自由主義政権の下で一層加速化していきます。
従って「ウヨク」や「サヨク」といった善悪二元論では、日本の国柄を守っていくことはできません。
外国のイデオロギーで国を守ることはできません。
日本の国柄を守るためには、「ウヨク」や「サヨク」といった鋳型にはめられることのない、日本の固有のあり方から出発した、独自の社会思想、そして政治思想が必要なのだと思います。
いまだに新自由主義的な政治家や政党を「保守」と誤認しやすい理由には上のようなカラクリが隠されています。
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